〈おもながんの特徴〉
※「女性のがん」については、こちらをご覧ください。 |
大腸がん
男女ともに近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。
男女ともに 40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。進行すると、血便のほか、
便秘や下痢をくり返すなどの症状が現れますが、初期には自覚症状は ほとんどありません。
胃がん
塩分やピロリ菌が最大の危険因子とされ、塩分の濃い味を好む食習慣から日本人に多くみられます。
現在50歳以上の日本人の多くはピ ロリ菌に感染しているといわれており、注意が必要ですが、
近年はピロリ菌の新たな感染が減ってきています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると 胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。
肺がん
男女ともに死亡数の多いがんで、発見が遅くなるほど死亡率が高くなります。最大の危険因子は喫煙で、
喫煙者が肺がんになるリスクは 非喫煙者と比べて5~20倍ともいわれています。早期には自覚症状がほとんどなく、
あっても咳や痰などかぜに似ているため受診するケースが少なく、健診な どで見つかることが多くあります。
肝臓がん
多くは慢性肝炎から肝硬変へと進み、肝臓がんを発症します。日本人の肝臓がんのほとんどはB型および
C型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)から肝臓がんになることもあります。
前立腺がん
男性特有の生殖器である前立腺に発生するがんです。50歳前後から増え始め、年齢を重ねるほど
発症リスクが高まります。初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると尿が出にくい、尿の回数が増える、
排尿後の残尿感などの症状が現れます。
乳がん
日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、
40歳代後半から50歳 代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。がんが5mm~1cmくらいの
大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や 乳輪がただれるなどの自覚症状があります。
子宮がん
子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。
子宮体がんは40歳代以 降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えています。
一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。いずれのがんも初期には 自覚症状がほとんどありません。
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