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浴槽の色・釉薬への拘り
一般的な釉薬（ゆうやく）では陶器浴槽の彩りは困難でした。それは、垂れたり、ひどいムラができたり数多くの難題があるからです。そして、さらに悩ませたのが単に巨大な浴槽に使用できる特殊な釉薬が完成しても “美しさ”がなければ失敗であることでした。
”透明感あふれる美しさ”の透明釉、“味わい深いマット調に彩る”失透釉。
数多くの試行錯誤を経て今の配合が考案されました。
当時、数色だった色も今では研究が進み、あらゆる色を実現可能としオーダーメイドを受け付ける今日に至っています。
釉薬の色の誤差
焼物の色は実に不安定な要素を持ち合わせています。これらを”あえて楽しむのが焼物”の世界でございます。陶芸家・伝統工芸士はそれぞれが個性あふれる方法でバラエティーに富んだ焼物が信楽焼を盛り上げています。これは陶器浴槽も例外ではありません。浴槽のお買い上げ時には展示品でない限りは色の誤差は同意していただく必要がございます。
信楽特有の土味を発揮した焼成によって得られる温かみのある火色（緋色）の発色。
釉によるビードロ釉と焦げの味わいに特色づけられた、土と炎が織りなす芸術“わびさび”の趣あってこその”しがらき焼”です。
商品の色や質感が違うのも全く同じ浴槽がない。この世にたった１台の陶器浴槽です。
保温効果
信楽焼の陶器には吸水性がありますが、弊社の浴槽は特殊な方法によって防いでいます。
本来、信楽焼で浴槽を造ると水を吸って外へにじみ出てきてしまいます。
この欠点は現在、磁器では真似できない、陶器だから成し得る機能性を与えてくれています。それは”保温性”です。
かつては、水を吸っていた厄介な小さな数ミクロンの空洞は塞がれ、そこには空気が入っています
この空気層は熱を外へ逃がす効果を遅らせるため、保温効果が期待できます。